センター長挨拶

千葉大学
ヒト免疫疾患治療研究・開発センター
センター長
本橋 新一郎
免疫関連疾患の研究センターとして、新たにヒト免疫疾患治療研究・開発センター(cCHID)を設立いたしました。
千葉大学ではこれまで、治療が困難な免疫関連疾患(感染症、アレルギー、自己免疫疾患、炎症性腸疾患、がん等)の克服を目指し、治療法の開発やワクチンの開発に力を入れてまいりました。cCHIDでは免疫関連疾患に対する基礎研究から治験までを一貫して支援することで開発の加速化を目指します。大学における研究成果を、治療を待っている患者さんのもとへできるだけ早く届けられるように尽力してまいります。
取組みの2本柱は、新規創薬候補の迅速なProof of Concept獲得に向けた第I相臨床試験専用病床(Phase I ユニット)の整備、及び機器メーカーと連携した先端解析技術開発体制の整備とリソースの提供です。Phase I ユニットの整備においては、千葉大学医学部附属病院が臨床研究中核病院であることを活かし、First in human試験を含む免疫関連疾患に特化した臨床試験を実施できる体制を整備します。また、免疫関連疾患の病態をより深くより詳細に理解するため、革新的な解析技術で研究者をサポートします。
本センターの設置と運営は、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)の主軸となる取組の一つであり、千葉大学における強みを持つ学術領域の卓越性を戦略的に強化しつつ、その中で得た成果を学内に横展開していきます。
ロゴについて

基本コンセプト
デザインの象徴的な要素として、点線の一部として配置された2つの青い点があり、これは免疫細胞や研究データのつながり、ひいては医学の発展の一過程を表現しています。
点線全体は、広がり続ける研究のネットワークや治療の進化のプロセスを示唆し、その一部としての2つの点が、センターが担う重要な役割を強調しています。
デザインは張 益準 准教授(千葉大学デザイン・リサーチ・インスティテュート)によるものです